T595デッド・エンド・ストリート

古いバイクの記録です。Yahoo!ブログより引越し。

Kona Kura モーションコントロール復活

モーションコントロール

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MTBフォークReba RLのオーバーホールは終わりましたがOリングを交換しただけのモーションコントロール機構のロック機能が以前のように機能しないので調べてみました。構造としてはチューブ内に差し込まれた隔室を開けたり塞いだりする扉なんですが、チューブを分割する事で内部のエアボリューム変化させます。

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トップのボルトを回すと底面の切り欠きが穴を開けたり塞いだりします。完全にロックしない様に竹輪型である程度は空気が動くようになっています。

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ロック機構は正常なので交換時にサイズが微妙で迷った気密用のOリングを変えてみましたが、明らかに大き過ぎ・太過ぎのものを除いたら交換前のやつしか残りませんでした。試しに替えてみても効きが悪いのは変わりませんでした。

油面調整

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オーバーホール時にマニュアルに従って規定量のオイル(106ml)を注入していますが油面は正確に測っていませんでした。理由は規定量のオイルでも油面はマニュアルの値より遥か下だったからです。オイルの規定量は遵守しろとは書いてありますがロック状態のフォークを押した感じでは明らかにエアボリュームが多い印象です。
試しにエアスプリングを抜いてフルボトムさせた後に15mlほどオイル量を増やして油面を規定値付近(約80mm)まで上げてみたところ、正常にロック状態になりました。完全リジッドでは無くロック状態でも20mmほどはストロークします。

元々モーションコントロールのロック状態でどの程度ストロークさせるかの基準がある訳では無いし、街中走行ならリジッドでも構わない気がします。

また漏れてる

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モーションコントロールも復活し、これで試乗出来るかと思いきやネジ穴を修復したはずの右ブレーキがフルードが抜けてスカスカになっていました。

ブレーキは若干前下がりに装着していますから非純正のネジではフルードタンクの蓋が完全に締め切れていなかったと思われます。取り敢えず純正のネジに戻してしっかりしめておきました。

試乗中に抜ける事が無い様に、しばらく放置して抜けが無いか確認する事にします。

955i 短い試乗中

試乗中

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今朝も寒くて天気が良くなかったのですが午後には晴れ間が出て来たので買い物ついでに街中を走らせてみました。

走り出して柔らかいのとちょっと切れ込むので何時もの波止場でプリロードを追加。
路面冷たいし速度の低い街中なので交差点ターンの際にスプリングが柔らかい分ステアリングヘッドが大きく切れていく際の突っ張り感が治まりヘッドがターン方向に下がって行く動きが穏やかに感じます。以前より心もとない感じw。

走行後の変更

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気温が低いので水温も低いし山に行っても危ないだけなので暫くは慣らしですね。
動画はストロークに差が出るかと思いましたが街中なので良く判らないですw。

突き出し :24.0mm(トップブリッジ上面からトップキャップまで)
プリロード:最弱から3.5回転締込(標準6)
伸側減衰 :最強から2.5回転戻し(標準2.5)
圧側減衰 :最強から3.5回転戻し(標準3.5)
油面   :160mm(標準160mm)


www.youtube.com

955i 寒中整備w

スプリング交換

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珍しく小雪舞う天気になりましたが年の瀬も迫る中フォークスプリング交換作業を行います。風が吹いて寒いのは寒いですが耐えられない程ではありません。

スプリング取り出し

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自作コンプレッサーでギリギリまでスプリングを圧縮してトップキャップのプリロードアジャスター下端の二面幅とナットを見えるようにしてウォーターポンププライヤーと17mmレンチでナットを緩めます。
BFFはスプリングが底にあるので取り出すには先にフォークオイルを抜く必要があります。傾けてオイルを抜きつつスプリングが滑り落ちてくるのも待ち構えますw。

UltraCushionOil Special3

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スプリングやカラーに付着して垂れたオイル分を補充にSS-47では無くHONDAの半化学合成油のウルトラCOSp3で補う事にしました。
フォークに大半を戻してメスシリンダーに残した少量のSS-47と混ぜてみました。当然分離する様な事はありませんが長期使用で問題ないかはこれからです。
規定油面160mmに合わせると約50ml程オイルを追加しました。付着分でそんなに減るかなという印象です。どうでも良いですけど。

スプリング交換完了

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交換用に用意したBPF向けの9.5Nmスプリングは特に内部のカートリッジユニットに引っ掛る事も無くスムーズにフォーク内に着座しました。カラーを載せて上から押してもストロークに支障はありません。試乗前ですがこのストレート径スプリングは使えそうです。

最初は

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短いスプリングに合わせて外径32mmのアルミパイプでスプリングカラーの代用が出来ないかとホームセンターに買いに行きました。
重いステンレスパイプの厚みが薄いのでそちらにしようかと思いましたが軽さに負けて買ってきたものの厚みが1.5mmあるため樹脂カラーが入りませんでしたw。

追加カラーは

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プリロードアジャスターの外径24mmに合わせてVP25の塩ビ管から11mm位のカラーを切り出してOD35/ID25mmのシムと組み合わせて追加カラーとして使います。
スラストベアリングで代用するのも考えましたが年末に発注しても届くとは思えないので却下しましたw。
OD42/ID25/T11mmの51105番がチューブに引っ掛らなければ使えると思いますがスラストベアリングとして機能するかは不明です。

試作品

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パイプカッターを使って塩ビ管から切り出すのですが位置決めする際に11mmピッタリに切り出すのがなかなか難しく微妙に厚みが異なります。
11mm±1mmのカラーを同じ高さの2個作るまで何度か練習しましたw。

仮組

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冷たい金属を触っていたせいか寒くて指が震えだしたので車体に仮組しておきました。
もう少し暖かい時間帯に車体に組み付ける事にします(^_^;)。

Kona Kura フォーク組立て中

ダンパー組み込み

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整備の終わったユニットをインナーチューブに組み込んで行きます。右オイルダンパー、左エアスプリングと左右を間違わないように事前にマジックで印を付けておきますw。エアスプリング側のユニットの接触部とチューブ内側にはShimanoの緑色のハブベアリンググリスとゴム用グリスを混ぜたものを塗っておきました。

ロアーレッグ作業

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ロアーレッグには底にラバーリングとトップにフォークオイルを染み込ませたスポンジにダストシールを36mmソケットで打ち込んでからインナーチューブを差し込みます。チューブを2本同時に差し込むのはなかなか難しい(^_^;)。

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フォークオイルは流用

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ロアーレッグの底からロッドを引き出す前に左右のロアーレッグにフォークオイルを追加します。余っていたSUZUKI純正鉱物油です。

15Wは無いので10Wのフォークオイル5mlをロアーレッグ底の穴からスポイトで注入しておきます。フルボトム時のラバーリン接触の緩和と内部の摩擦低減目的なので普通のオイルでも問題無さそうな気がします。もっとも市街地だけなのでロック状態で使うためフルボトムする事はありませんが。

ロアーレッグにインナーチューブを固定する際に共回りするロッドの固定に多少手間取りました。両方を固定してからオイルダンパーに5WのSUZUKIフォークオイルを注入します。ピストンバルブを通してオイルが下に落ち気泡が吹き出ていくのを確認して何度かストロークさせてエアを抜いていきます。

取り敢えず車体に組み込み

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エア抜きを完了したらモーションコントロールユニットを入れて蓋をすれば作業は完了です。まだエアスプリングに空気を注入していないので問題ないかは判りませんがリバウンドアジャスター調整による伸び側減衰は正常に動作していますが、Oリングを交換しただけのほとんど何もしてないモーションコントロール機構の圧側ロックが何故か効いてない感じ。単純にちくわの底の蓋を締めて隔室を作るだけなのですが。

空気入れ?

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エアスプリングの空気圧が体重に合わせた設定値が95psi~105psiという高圧なのですが、それ以前に所有しているフロアポンプの口金が大き過ぎてフォークのバルブに入らずエアスプリング側が機能していません。口金が米式?でねじ込み式というのも厄介ですが購入してほとんど放置しておいたオートバイ用の電動エアポンプを思い出したのでダメ元で試す事にしますw。

電源供給元w

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空気容量は少ないですが12Vの電源容量は多目のステップワゴンのバッテリーを使います。

問題はネジ

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問題はねじ込み式のエアホースなので既定値まで加圧出来ても悠長にネジを緩めている間に直ぐにエアが抜けてしまいました(^_^;)。

仕方ないので加圧できるギリギリの位置までねじ込み、多目に加圧後はスイッチ入れっぱなしでなるべく急いで口金を回すを繰り返しw。
ポジティブ/ネガティブ共に何とかある程度加圧できました。どれだけ入ったかはかなり怪しいですが(^_^;)。
エアスプリング加圧後もモーションコントロールの圧側ロックが効きません。分解してもう一度調べてみますが取り敢えず走行は可能になりました。

Kona Kura Rockshox整備中

Reba分解中

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のっけから苦戦中w。インナートップに装着されているエアバルブとモーションコントロールユニットを取り出しフォークオイルを排出。アウターチューブでは無くロアーレッグと呼ぶらしいオイルダンパー側のロッドは簡単に外せたのですがエアスプリング側のロッドが固着して外れません。エアバルブに木材を当ててプラハンで叩いても微動だにしませんでした。なんで?

何とか

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逆様にしたRebaのロアーレッグを繋ぐジョイントアーチを台座に載せて木材を当てたエアーバルブをしつこくプラハンで叩き続けたら何とか外れました。

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カートリッジ式ダンパーのオートバイはアウターチューブ側に減衰機構が付属していますが、RockshoxのMTB用はインナーチューブ?側なんですね。

清掃・パーツ確認

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ロアーレッグの底にあるバンプラバーを取り出し上部のスポンジとダストシールを外して洗浄して汚れを落としました。

エアースプリング側

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インナーチューブ内蔵のエアスプリング機構。このユニットで分割された上室のポジティブエア?と下室のネガティブエア?に分かれる様です。右端の固定部以外は全て可動するけど動作原理は想像出来ず。右端のテーパー部はバンプラバー?みたいですがフォークストロークを規制するのは左から2番めの糸巻きみたいなパーツで真ん中のは良く判りません。

オイルダンパー

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こっちは馴染み深いシムバルブのオイルダンパー部。ロッドの向きが逆ですので伸び側減衰になります。

オーバーホールキット

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複数のフォークに対応するせいか幾つかのパーツは余りそうです。オーバーホールキットはOリング以外に色々入っていて値段の割にお得感がありますw。

パーツ交換中

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各ユニットのパーツを交換します。微妙にサイズの違うOリングは旧いものを見比べて交換しました。

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旧いパーツの経年劣化を確認しながら交換していきます。上が旧、下が新です。
装着時にはOリングなどには潤滑剤代わりにシリコングリスを塗っていますが、エアスプリング側のインナーチューブへの組み付け時はマニュアルにはかなりたっぷりとSRAM純正グリスを塗り込んだ画像が載ってるので組付け時にSRAM純正グリスの代わりに別のゴム用グリスを塗っておきます。

交換完了

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オイルダンパーとモーションコントロール、エアスプリングユニットのパーツ交換は完了しました。フォークへの組付けと組み立ては後日行います。

955i 在庫探し

続スプリング捜索中

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1号機はホイールを外されたままカバーを被って放置中。

発注していたYSSスプリングはメーカー在庫が無く来年4月の納期回答が届いたのでキャンセルしました。他の代用品を探しますが在庫が無く納期が来年だったりテーパー形状で使えなかったり。条件をBFFを採用している車種からBPFを採用している車種まで範囲を広げ、更に海外サイトも含めて在庫のあるメーカー製品を探します。

幸いBrembo330mmブレーキディスクを購入したイタリアのGenial Motorサイトに2016年式ZX-10RのBPF用スプリングに在庫がありました。前回ブレーキディスクを購入した際に貰った割引プロモコードが使えます。

在庫有りで予定通り翌日発送されましたが運送業者の「オペレーションによる遅延」とかで1週間以上経ってもイタリアから飛び立ってすらいませんw。

その他にも

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2号機には銀色の厚手の車体カバーを被せていますが若干丈が足りない感じでブレーキディスクが錆びるため内側にブルーシートを前輪に深く被せています。それでも雨は地面に当たって跳ねるせいもあり錆が発生します。そこでブラックフライデーに合わせて大きめの厚手カバーを購入しました。厚手と記載されていましたが銀色の車体カバーと比べると若干薄い感じで耐候性が気になりますが丈があるためホイールをカバーするには十分です。

パイプカッター

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さてイタリアを彷徨っているOhlinsスプリングはBPF用で年式も異なるためスプリング長が異なります。255mm→243mmで12mmはプリロード調整ではカバー出来ないのでカラーを自作するためパイプカッターを購入しました。テストでVP30塩ビパイプと38mmのステンレスパイプを切ってみました。金属用刃なので塩ビパイプは切れにくくちょっと苦手な感じ。ステンレスパイプはさっくりカット出来ました。後は32mmのアルミパイプを買ってくれば準備完了です。まあスラストベアリングを組み込めば12mm程度はカバー出来そうな気もしますがBFFに効果あるかどうか。
付属のバリ取りカッターを使うよりはノガバーを使ったほうが良さそうです。

フォークオイルが

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BFFを採用しているZX-10Rはカワサキ純正品のSS-47フォークオイルが用意されています。中身はSHOWAでは無くなった日立アステモ製なんでしょうけど成分や性状は不明です。摂氏40度の動粘度は36.2の10番相当です。BPFではZX-10R用はSS-19と5番相当なので比較にはなりません。そこでHONDAのCBR1000RRのHRCセッティングを調べてみます。CBR1000RRは2012年からBPFを採用しており確認するとSS47号とHONDA純正ウルトラクッションオイル10が使用されていました。ウルトラクッションオイルは鉱物油で動粘度34.7。他の年式で使用されているウルトラクッションオイルスペシャル3(長いのでウルトラCOSp3と略)は半化学合成の動粘度36.1。色はSS-47と同じいちごシロップ色ですw。

バネとカラーと取り出す際に若干減る分を補充するだけなら1Lが4000円を越えるSS-47より少し安いウルトラCOSp3で良いんじゃないでしょうか。メーカーが性状を公開してないのでWAKOSサイトの動粘度(と色w)でしか代用可否を判断出来ませんが。

Kona Kura 部品到着

交換部品到着

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漸くオランダからヘッドセットベアリングとRockshoxフォークのオーバーホールキット到着。約900円程度の送料の割に大きな箱で届きました。FSAの2種類あるベアリングの座面角度(36/45度)の内で在庫のある36度の取り扱いが少ない気がします。隣国の製品なので隣で買えれば早いのですが。

ベアリング装着中

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新しいベアリングを嵌め込みダストシールとスペーサーをセットしてヘッドセットを装着しました。

ネジ穴再生完了

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ネジ穴再生にネジ穴にオートウェルドを詰込んでみましたが、ただのエポキシパテなのでM3の小さいネジ山は再生出来ませんでしたw。ドリルでオートウェルドのカスと下穴を掘りますがあまりやり過ぎると貫通してしまうので深さをマーキングしたドリルを慎重に動かします。

次にタップを立てますがなかなか奥に入っていかないので良く確認したら下穴ドリルのサイズを間違えていました(^_^;)。正しいサイズのドリルで下穴を空け直してM3タップを立て直してネジを締め込める様になりました。