やっと外れた
純正工具が出来が悪くて使い物にならなかったため、別途英国から購入した社外品のステムピンレンチがやっと届きました。
今度は抜けそうにないピンが6個付いて期待が出来ます。早速ブレーカーバーにレンチを装着して一発で緩めました。ただブレーカーバーじゃないと最初の固着っぽいのが剥がれませんでした。どんだけ放置されてたんでしょうかね?。
ステムベアリングの状態
上下ベアリング共に一見、正常そうでグリスは古くなったのがたっぷり・・・。
上側はテーパーローラーに交換されてたのである程度の距離で交換・整備された後で放置してたかもしれませんね。その他の車体の修復や整備状態から見てもそこそこ手入れされてたみたいです。
ハンドルストッパーの加工痕
もっともステム側のハンドルストッパーが削られており1号機とはハンドル切れ角が左右で違う理由が判明しました。
フレーム側は酷い窪み痕は無いので削った理由は不明。車体の右側(ラジエーターたクラッチカバー)に転倒痕が有りますが削るなら左右で揃えて欲しいものです。
洗浄後の状態
予備のステムはありますがベアリングなどの準備してないのでこのステムを洗浄後にグリスアップして戻します。
洗浄してみると長年放置された影響で上のベアリングレースは錆と下のレースはローラーの当たり痕があります。
下側のレースは段差があるのでベアリングプーラーで外し易いのですが、上側のレースは段差が一部しか出ておらずプーラーの爪の掛かりが悪そうです。
純正のボールベアリングなら簡単に外せるんですがね・・・。古いグリスをパーツクリーナーで全て洗浄してから新しいグリスをローラーに塗り込みます。短期間の予定なので普通のリチウムグリスです。
上下共にテーパーローラーベアリングの場合は純正の締め付けトルクが参考にならないため適当に締めて戻しますw。上下ブラケットにフォークが抵抗無く通る様に調整して下ブラケットとフォークを仮留めします。フォークの突き出しを合わせてホイールとブレーキキャリパーを取り付けてフォークのバネ下を組み上げます。
ステムナットを締める前にブレーキキャリパーのセンター調整のためシャフトとフォークの並行を微調整しました。
タイヤを接地させて自重を与えてからステムナットを締めてフォークブラケットのボルトを本締めします。
フォークの整律とかありますが詳細はベアリングを交換してから考える事にします。