T595デッド・エンド・ストリート

古いバイクの記録です。Yahoo!ブログより引越し。

955i リコイル練習 2

10mm厚アルミ板で練習

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巻数確保と言っても1巻程度ですが8mm厚から10mm厚のアルミ板に変えてリコイルの練習を兼ねたネジ山の部分修復の練習を続けます。
まあネット上でも事例が見当たらないので部分修復は出来ない可能性が高いですw。
まずは手元のパイロットタップの形状とタッピングしたネジ山の状態をじっくりと確認します。パイロットタップは元ネジM10のガイドにしたテーパー状のタップですから食付きの長い先タップと同様です。
ネジ山をM10タップ部が通過してリコイル用のタップ刃が加工部分に達してもテーパー部分が元ネジの3回転分をのネジ山を潰している感じです。
これだとインサート終端からM10部分の3山分がテーパー状でインサートが少しでもテーパー部分に掛かると内径が狭まり連続性が確保出来ないのでボルトが通らない可能性が高いです。

裏返して確認

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M10のネジ穴に対してパイロットタップでリコイル分の拡張をネジ部の途中で止めて、元のM10タップでネジ山が回せる事を確認した後にインサート部とM10部の隙間を空ける様に短いインサートを使ってみましたが、何度やってもインサートの巻数分の回転で止まってそれ以上ねじ込めません。思った以上に食付きのテーパー部が長いと考えるべきでしょう。

タップで修正?

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内径が小さくなっている部分を無理やりM10タップでステンレス製のインサートを削ろうとしてもスプリングみたいな構造になっているためか削るよりも回転が重くなり過ぎて回せず。
あまり無理すればタップ本体が駄目になるので止めましたが、表面を確認するとステンレスのインサートが若干削れてるのが判ります。

全てインサートに置き換える

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インサート用タップ部で全てネジ穴を拡張してインサートに置き換えてしまえば、問題なくネジは軽く回転して締め込む事が出来ます。
昨日含めて部分修復の練習を4回やって4回とも駄目だったのでパイロットタップでは部分修復は難しそうですね。
恐らく食付きの小さい後(3番)タップ(食付1.5P)を使ってテーパー部分を減らせばインサートも狭くならずに済むと思われます。
部分修復を止めて全てインサートに置き換えるには2Dのインサートが必要になるので止まり穴に使う食付きの短い後タップは必要になるのですが、まだ買ってません。
1袋を1個と勘違いして買った(^_^;)インサートはまだ沢山残っていますし、暫くは練習続けましょうかね。

ラジアルマウントボルト

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現状70mm長の中空ボルトに変えて残ったネジ穴で規定トルクで問題なく走行出来ている訳です。

アキシアルマウントキャリパーと異なりラジアルマウントの場合、ボルトに対して引張や圧縮ではなくせん断方向に力を受けるので中空じゃない穴に対してガタの小さいクロモリボルトが良いとアドバイスされました。重量は嵩みますが。

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要はキャリパーとキャリパーカラーとフォークマウント部の穴の座ぐり部までネジでは無い事が好ましい訳ですが。※上の画像は70mmボルトの嵌合部の予想です。

クロモリボルトと言ってもキャリパーボルトに対応する非ねじ部が長くてネジ部が20mm位の半ねじボルトは純正部品のキャリパーマウントボルト位しか適合しません。値段も安いです(^_^;)。

概ね純正部品は60mm前後から70mmと70mm以上でディスクローター径とキャリパーのブランドで絞り込めます。M10ピッチ1.25の70mm以上のフランジボルトは'14-'16 NINJA 1000 ABSが中空では無い73mmのボルトを採用しています。