T595デッド・エンド・ストリート

古いバイクの記録です。Yahoo!ブログより引越し。

955i-2 不運な事に

スライドメタル消耗

f:id:t595bb1:20211004213729j:plain

インナーカートリッジのピストンバルブにはスライドメタルが使われています。
消耗品ですがメタルは非分解式で交換はカートリッジ一式アッセンブリーです。

SHOWA SFFのカートリッジからピストンを外してシム組み替えたピストンと交換したものの。組み込んでて思ったけど中古だし履歴管理してないから交換したピストンのスライドメタルの消耗具合が不明です。そこで交換前と交換後のそれぞれのメタルの外径を測定してみました。
外径の小さいピストンをカートリッジチューブに通してスライドさせると若干ガタを感じます。

スライドメタルの消耗について

f:id:t595bb1:20211004215021j:plain

スライドメタルが消耗するとチューブの気密性が保てなくなりフォークの作動に支障が出ます。またピストンが振れる事でインナーロッドにガタが出てロッドの表面に擦れが付きます。
以前チタンナイトライドを施した正立フォークで恐らく80,000km以上走行後は短い距離でもフォークオイルの劣化が早くヘドロ状態になる事もしばしば。こうなるとカートリッジ一式交換が必要になります。

使用予定だったバルブは外径寸法が不足するため、急遽新しいバルブを探す事にします。

予備のバルブ

f:id:t595bb1:20211004211643j:plain

過去に作成したものの倒立フォーク採用で塩漬けしていたGSX-R600用正立フォークからRacetechパーツを摘出し伸側減衰バルブごと移植します。

Race tech社のスプリング式のスライドメタルでガタはほぼ解消しました。
GSX-R600のシムスタックはサーキット向け仕様の構成を実装した後にショートステムと倒立フォーク化に変更したため、全く走って無かったので組み換えずそのまま使用する事にしました。
オイルは#7.5から#5に変え油面も120mm下げます。圧側とのバランス取れなかったら組み替えます。

エア抜き

f:id:t595bb1:20211004211753j:plain

フォークオイルの仕様は以下の通りです。

伸:KHL15-10#5(透明)を475ml。油面120mm。
圧:YAMAHA G10#10(赤)を485ml。油面110mm。

機構的なものなのか伸側のエア抜きが、いつまでも終わらない仕様(^_^;)。両方共にエア抜きを終えて暫く放置しておきます。
手で押した感じでは伸側減衰の増減幅が増した感じ。午後から車体に戻します。

フォーク組込中

f:id:t595bb1:20211004211941j:plain

強い陽射しを浴びながらステムにフォークを取り付けてタイヤ・キャリパーを組み込んでいきます。
プリロードは以前と同じにして減衰設定は取り敢えず伸圧共に1/3戻しにしておきます。

試乗中

f:id:t595bb1:20211004212047j:plain

買い物ついでに試乗するために2号機に跨ると何かリヤが下がっている様な・・・?
走り出してちょっと車体をリーンさせ様とするとフロントタイヤが強烈に切れ込みます?。
別の原因とは暫く考えもせずにフォークの設定間違えたかな~と思いつつ買い物場所まで乗っていましたw。

不運なことに

f:id:t595bb1:20211004211858j:plain

買い物から戻って駐輪場でバイクを見るとサイドスタンド状態での車体の傾きが何時もより緩い。良く見るとリヤタイヤがスローパンクしていました。道理でフロントタイヤが切れ込む訳です。
帰宅してリヤタイヤ表面を確認すると釘が刺さっていました。
何年前に購入したか忘れましたが接着溶剤が駄目になっていたので他のセメントで代用して補修してみましたが、明日エアを入れて穴が修復出来ていなければタイヤ交換するしかありません。このタイヤ自体のかなり古いですし替え時かもしれません。

フォーク設定は暫くお預けですね。