T595デッド・エンド・ストリート

古いバイクの記録です。Yahoo!ブログより引越し。

955i リヤハブダンパー点検準備

予備パーツから

1号機のリヤホイール周り一式を整備する前に予備パーツの準備のために前車のT595から取外した片持スイングアームからリヤハブ一式を取外します。
T595は55000kmでリヤハブのベアリング一式をO/Hした後で63000kmまで走行して放置していたものです。T595を廃車にした際にエンジン・フレーム以外のパーツは残しておきました。内部の状態によっては整備すれば代替パーツとして使えるかもしれません。
まずはハブダンパーユニットを取り外す準備としてシャフトの供回りを防ぐためにホイールを取り付けます。

ロックナット取外し

4年ほど放置していたせいかホイールで固定してインパクトを使ってもナットがかなり固くて回り難いため少し緩めたら大型ソケット+ブレーカーバーを使ってゆっくり緩めていきます。

ナットとスリーブ

やっと緩めた回り留めの打ち込み用の延長縁の付いたM35ナットの下は皿状のコニカル(スプリング)ワッシャーとスリーブが重なります。

ハブダンパー

ハブダンパー形状はHONDAのプロアームナットとスリーブはスプロケットを固定する黒いハブダンパー(クッシュ)アウターとリヤアクスルシャフトに差し込まれるスプラインが刻まれたクッシュセンターをゴムダンパーを挟んで密着させるためのものです。
スプロケットの回転による動力は黒いゴムダンパーを介してアクスルシャフトに繋がったホイールを回転させます。逆にチェーンへのショック緩和にも寄与します。
ダンパーとハブ内に汚れとグリスがこびりついていたので清掃するのに時間が掛かりました。

ハブベアリング

ハブダンパーのアウターとハブのスプロケット側に複列ボールベアリング。ブレーキ側にニードルローラーベアリングが配置されます。
ニードルローラーベアリングをグリスアップすれば再利用出来そうです。

ハブ比較

Triumph T595とDucati 1098のハブを比較します。

本来なら設計年次の近い748/916等のスモールアクスル系ハブと比較するべきなんでしょうが、ビッグアクスル用のホイール流用検討のためにアクスルシャフトと一緒に付いてきたのでw。

大きな違いは複列ボールベアリングとテーパーローラーベアリングの配置が逆である事とTriumphはテーパーローラーがベアリングが直にシャフトに接触しており、Ducatiはフロントホイールみたいにスリープとインナーカラーでシャフトの位置決めを行っています。恐らくはハブダンパー構造が異なるせいかと思われます。クッシュアウターとセンターの配置も逆ですし。

Ducatiはレスポンス優先でダンパー容量も小さくトルク変動が大きいLツインエンジンのパワーを受け止めるためにスプロケット側にテーパーローラーを入れたんでしょうかね?