T595デッド・エンド・ストリート

古いバイクの記録です。Yahoo!ブログより引越し。

T595赤

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トライアンフ T595赤
初期型の1997年式T595をベースにポジションの改善から始まって足回りを中心に軽量化を目的としてチューニング。ここまでになる7年間の間に車体は2代目。エンジンは3代目(笑)。チューニングのポイントは以下の通り。

・足回り特長 その1:リヤリンク
最大の改造点はリヤのリンク機構をパンタグラフからボトムリンクに変更し、バネレートを12kg→8kgへ変更すると共に荷重変化を一定に抑えている事だ。オリジナルは2人乗りの高荷重に対応するため、リンクの動きにより2次曲線的に対応荷重が高まる。この変化を嫌いボトムリンク構造に変更する事で荷重変化を直線的にし乗り手に判り易くしている、そのために完全に1人乗り用となっている。サスは英国製ダイナミック。伸・圧減衰の調整による影響を抑える機構と富樫エンジニアリングによる柔軟なカスタマイズで選択。富樫エンジニアリングとはリンクの設計者繋がり(笑)。

・足回り特長 その2:カーボンホイール
ノーマルホイールから旧型ドゥオーモへ。事故後フロントのみ新型ドゥオーモに変更。次にマービックペンタに交換し、さらに軽くなった。ただし耐衝撃性は軽さに比例して悪くなる。今年に入りカーボンホイールが価格を下げた事により購入。回転慣性が大きなリム部分の重量がマグホイールと比較しても軽く、車体の挙動に抵抗が全く感じられない。値段はマグ鍛と同等で強度的にも問題は無さそうだ。ただし耐衝撃性については試してはいない(笑)。後は経年変化による耐久性が気になるところ。T595用などは存在しないので、ドゥカティ916用のホイールをコンバートカラーを追加して装着している。

・足回り特長 その3:チタンフォーク・リバルビング
この年式の正立フォークは通常#10のオイルを使用する。低気温・高負荷時の作動性向上に#5の低粘度フォークオイル使いたかったが、そのまま使用すると減衰特性が低下するため圧側減衰バルブのリバルビングをテクニクスに依頼し減衰特性の変更を実施。インナーチューブにはWPCショットピーニング加工を施して使っていたが、フォークオイル交換を機に予備のフォークをチタンコート加工とする。フリクションはかなり低下したが、動き過ぎる場合もある。メタルラバーに代わって最近はダストシール部分に作動性を向上させるドライルーブを塗布している。エキゾーストパイプが底打ちする様なギャップに入っても一応大丈夫。

・足回り特長 その4:ブレンボ4枚パッド・サンスタースリットロータ
性能に対するコストパフォーマンスが非常に高い上、ブレンボキャリパーは軽く幅が狭いためカスタマイズに向いている。キャリパーサポートはT595のサポートなど存在しないので、スープアップワンオフ製作を依頼して貰った。パッドはフェロードのシンタードグリップ。焼結メタルパッドで効きは十分。ただしダストが多いため掃除が大変。ブレンボのキャストキャリパーは掃除してもメタルラバーで揉んでやってもピストンの動きが中々均一にならない。マスターはブレンボラジアルφ19x20は一般道の使用を考えると反応が良すぎる。そのためレバー比の大きいNISSINラジアルマスターを装着した。

・その他 その1:ポジショニング
前傾姿勢を調整するために、TwoBrosのハンドルバーとBabyFaceバックステップで、ハンドルバー端で上5cm。ステップで上1cm上がっている。合わせてスクリーンは5cm高いZeroGravity製に変更。元々ハンドルを上げたら、ハンドリングがかなり変になってしまったので事の発端と言える。

・その他 その2:
チェーンはRKのUW-Rとし軽量化と作動性を向上。ただしステアリングステムベアリングは、上側のボールレースをテーパーローラベアリングに変更。フリクションは増えるが締付けトルクとベアリング種別の違いによるボールレースのガタの出易さに対処している。締付けトルクは4kgから最終的に3.8kgに減らしている。耐久性は良いがトルク管理がシビア過ぎるため、リテーナー付きボールレースに変更を予定。

・その他 その3:
夜間走行にPMC製のHIDを装着。シャッター式Hi/Low切替だがどうやらシャッターが上手く動かなくなった様だ。バッテリは開放型から密閉式のMFに変更。FTH16-BSからYTZ12-BSを経てLong製に至る。どこからか漏電しているらしい3週間乗らないと電圧が低下しセルが回らない。