リンクの製作元が取り扱っているダイナミックサスペンションは、以前からbb1に付けていたのをOH。リンクに合わせてサス全長とサスストロークを長く延ばしてしている。バネはSwiftという東京発条製ブランドのバネを装着している。バネ自由全長は152mm。バネ終端の隙間をプリロードして接触させた時のセット長は150mm。この状態でバネのレートは8.0kg/mm。
このバネに対する当初のプリロードは12mm。ダンパーボディのストロークは70mm。シミュレート時はスイングアームピボットで130mm。サス自体で70mmと変更はない。純正サスのストロークは約120mm/45mm。ピボット部で120mmのストロークでもサスストロークは50mmは確保されている。もちろんバンプラバーが接触するので全て使い切る事は無い。バンプラバーは柔らかいものを使用している。
○初回走行インプレッション
跨った感じはそれほど沈み込んだ様には感じないが、実測で40mm以上のサグを確保している。極端に尻が上がった感じもないし、足付きが悪い訳でもない。減衰力も適切で乗り出すとリヤが良く動いているのが判る。
直進時、ギャップでの衝撃吸収や路面追従は格段に向上している。コーナリングでの安定感も良い。ライダーの意識としてリヤに「乗って」おけば安心していられる感じだ。またT595の弱点となるフロントの振られ易さもリヤが安定している分、車体への影響も少なく収束するのを待っていられる。
ただし、バンク角を深くしていくとフロントのオーリンズのバネレートとのバランスが合っていない面が出た。ギャップに対する反応がバンク角が浅ければ吸収性は同等なのだが深い場合はフロントの吸収力が落ちてくる反面、リヤは忙しく動いて路面を捉えているのを感じる。もっともリヤの追従性・安定感に任せてしまえば、多少フロントが突き上げても、ラインの乱れも無く気にならない程度だ。