T595デッド・エンド・ストリート

古いバイクの記録です。Yahoo!ブログより引越し。

T595フロントフォーク

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T595初期型のフロントフォークはショウワ製正立フォーク。初期のCBR900RRのフォークとほぼ同一と考えられる。
インナーチューブ径は45mm。アクスルからトップキャップまで約730mm。ストロークは120mm。ロックピース接触までは約110mm弱。フォークオフセットは40mm。トレールは86mm。
バネは0.7kg~1.0kgの2段バネを採用し初期作動と高荷重に対応。油面は76mm。オイルはショーワSS8。
アクスルシャフト径は25mmはドゥカティ916系と同径。ただしブレーキ・ローター外-外の幅は133mmと広い。後期型からはシャフト固定方式が変更になり、メータギアとアクスルシャフト径が変更された。
減衰システムはオイル通路に積層シムとバルブ形式と一応コストは掛かっている。

冬季における初期作動とギャップ走破性を向上させる目的でフォークを動かす方向に設定を行う。

○油面・粘度変更・バネ変更
油面は90mm~135mmまで、バネ変更は0.8kg~0.9kgまで、粘度は#5~#15の範囲で変更。最終的に圧側バルブをリバルビングし#5の粘度での減衰特性の変更。バネは0.85~0.87kgの単レート。油面100mm~110mm。粘度は#5付近に落ち着いている。

○インナーチューブ表面加工
表面硬度と平滑度を向上させるチタンコートやDLCより、低価格で平滑度向上や油膜保持を行うWPC加工に興味が引かれたため新品インナーチューブにWPC加工を施して使用。11000km走行後もフォークオイルにほとんんど汚れが見られなかった。フリクションの低減までには至らなかったが、耐久性は確実に向上したと考えるべきか。
現在は別のフォークを再鍍金・チタンコート処理を行い、さらにドライルーブ処理でフリクションの低減を行っている。