T595デッド・エンド・ストリート

古いバイクの記録です。Yahoo!ブログより引越し。

パンクとドゥカティ

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2週間振りにT595で買い物に出掛けようと通りに引き出した。
前日に充電しておいたバッテリを取り付けようと手にしたバッテリをT595の横に置いて顔を上げたところリヤタイヤの表面に光るものが見えた。釘の頭だ・・・。全く自業自得なんだが(^^;、確率の問題とは云え気分が悪いぞ。

実は表面だけでは無いかと言う淡い期待も虚しく少し動かすと空気が抜ける音がする・・・。市販のパンク修理キットは使い切ったためエアを多目に入れてTriumphを扱う知り合いのバイク屋までT595を走らせた。相変わらず色んな事を試している様でT100のベルトドライブを試しているそうだ。

パンク修理をして貰って店を出るが、既に昼直前になってしまい当初の目的もどこへやら。面倒になって次善の策で近場のお台場に移動する。冬用タイツを調達する積りで、アクアシティの駐輪場にT595を停めて隣のモンベルお台場へ向かう。まあ競合他社のメーカー品は扱う筈も無いか・・・(^^;。アディダスのはちょっと高かったので買うのは止めた。3階のデッキへ出て新しく購入したデジカメの性能を確かめるためレインボーブリッジなどを含めた風景を撮影した。風景を含めた遠景は良さそうだが、近距離はあまり得意では無さそうだ。

次にライコランド東雲に移動。薄くて動かし易い冬用グローブを探したが、これも気に入ったものが見つからなかった。意気消沈して下道をとぼとぼ帰る(笑)。国道6号線に乗って松戸に近づいたところでDucatiStore松戸がある事を思い出した。いつも素通りしていたが2007年モデルも入っている事だろうし寄って見る事にした。

店に入ると展示フロアと作業フロアは別々になっており日曜の昼過ぎとあって割りと客が多い。展示車輌も多いが試乗車もかなり豊富で一通りは揃っているのではないだろうか? クラシック系は興味が無いので確認はしていないが。店員と少し話をした後で誓約書を書いて車輌に関して一通り説明を受けた後で試乗開始。30分適当に走ってきて良いそうだ。う~む太っ腹だな。多分確実に道に迷うだろうから(笑)、GPSはそのままにしておいた。

○マルチストラーダ 1100DS
ラインナップ中リッタークラスで初めて?湿式クラッチを採用し排気量を上げたモデル。今まで試乗した事は無かったがポジションはハンドルが近くて広いオフ車そのもの。シート高は高そうに見えるがシート面は細いので足付きには不安が無い。
ツインスパークの空冷エンジンは本当に出来が良い。街中での不安定さは皆無に近いがやはりLツインはずぼらな運転は受け付けない。ちょっと高めのギアリングでは2000回転以下ではスナッチが発生しやすいが神経質なところは全くなくアクセルに対するレスポンスの良さはツインならではと思われる。

モンスターよりさらに身体の立った姿勢では加減速の影響を受けやすい。慣らしが終わってないエンジンはNからローへのシフトが若干固く、停車状態からのN出しは昔ながらのエンジンを思い出させる(笑)。ちなみにクラッチは社外のレリーズにより握力への負担を減らしている。
ハンドリングは起き上がった車体のため、まさにオフ車感覚でフロントを立ててリヤで曲がる感じ。エンジンがロールへの当てに出来ないためコーナーへのアプローチはしっかり曲げる必要がある。ハンドル切れ角も全く問題にならないまで広げられてすり抜けや小回りがやり易い。こりゃどこへでも行けそうだな~。
で、例によって国道6号線から脇道に入ったところで思いっきり道に迷ってウロウロする(笑)。江戸川沿いを彷徨ってGPSの助けを借りて国道に戻った。

○モンスター S4RS
今年最強のモンスターである(笑)。まあ来年か再来年辺りには別のエンジンの組み合わせが出てきそうだが。
パワーは国産リッターバイクの危ない出力特性よりはやさしいフラットな加速をするが、大きくアクセルを開けたらフロントが軽々と浮いてくる位のパワーは十分にある。レッドゾーンが書いてないため一応9000回転(^^;までで止めておいたが。大人しいマルチストラーダよりは歯切れの良いツインサウンドが聞こえてくる。
ギアリングが少しロー気味なのか?マルチストラーダよりはエンジン回転が低くならずスナッチはほとんど気にならない。乾式クラッチなので気をつけてクラッチを繋いだが若干ジャダーが出てしまう(^^;。
相変わらずハンドル幅が広いが昔のモンスターやS4に較べるとマシになってきた。身体をオフセットする乗り方だとこのハンドル幅で綺麗に決まってくる。両ステップの幅が狭められたのはより自然な姿勢を保てるが、腰がオフセット前提じゃないと身体を支え難い感じがする。少々ポジションの調整が必要になるか。
ラジアルマウントで4枚パッドのブレーキは公道ではいささか強力過ぎるほどの反応と制動力を発揮する。減衰の効いた倒立フォークと相まってT595に欲しい位だ(^^;。下手にやると握り転けしそうだが、前後オーリンズの足回りは大きな挙動に対する十分なフォローを発揮している。これで身体を支えられる姿勢が取れれば十分だろう。
マルチストラーダと較べて水冷のエンジン重量が当てに出来るため意識的にリヤ主体で曲げている前提は変わらないが遥かにマルチエンジンに近い乗り味だ。
タイヤはピレリが装着されており乗り心地は良い感じ。展示車には剛性感のあるBT014が装着されていた。
1100エンジンで湿式クラッチのS4が出たら欲しいところだ。近い将来は騒音や排ガス規制でそうなりそうだが・・・。

○帰り道にて
試乗を終えてDucati松戸を出立したのは陽も傾き掛けた頃。全く違うハンドリングのバイクに乗った後のT595はかなり緩んでいるのを感じる(笑)。
機械というものは稼動当初であればこそ設計通りのクリアランスや動きでエンジンにしろ足回りにしろ稠密さを感じさせる動きがある。力が充填しているのだ。効率の良さと云っても良い。
60000キロを越えたT595はメンテナンスを続けているとはいえ、全体的には弛み・緩みを感じてしまう。まあ、こういう時で無いと気がつき難いものだが(^^;。
新しいデジカメでなくても赤い色の発色は難しいのだが、夕方の柔らかな明るさの中では良さそうだ。