T595デッド・エンド・ストリート

古いバイクの記録です。Yahoo!ブログより引越し。

カスタムインソール

○カスタマイズ可能なインソール

いわば中敷のお話し。でも脱臭ではなくて(^_^;、ペダリングをサポートするための機能としてのカスタマイズ(フィッティング)可能なインソールですよ。

簡単に言うと土踏まずのアーチをサポートする事でランニングなどでの足から繋がる脚全体の動きを安定させ、ひいては関節への負担を緩和するための機能を持ったソールです。まあ、本来はランニングなどでのサポートなので100%自転車専用ではないんですがね。

最初は半信半疑ではありましたが、事故でやった右膝を庇うせいで負荷を掛けると腰の右側が痛み出す原因を調べるためにショックドクターのカスタマイズ出来ないインソールを購入。これが結構効果があって乗鞍ヒルクライムの時には右腰が強烈に痛んだのが不思議と出なくなりました。

スーパーフィートとシダス

今回は夏用のシマノシューズでは無くガエルネの冬用シューズに合わせてカスタムインソールを作ってみました。冬用なので足首まであるハーフカットシューズなのですが、使ってみると防寒機能はまだしも踵のホールド感が悪く引き脚で上へずれるのを抑え様とベルクロを締め込むと足先が痺れてくると言う悪循環になっていました。

まずはお店探しから・・・。幸い近くにカスタマイズインソールを扱うシューズ専門店がありそうです。

通勤駅の近くにあるシューズ専門店「スポーツブロック」のお邪魔しました。ここは主にランニング系のシューズとフィッティングを行っているお店の様です。ガエルネのシューズを持ち込んで、まずは扱っているインソールの説明と方法をして貰います。

米国製 スーパーフィート

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やり方は加熱した樹脂製サポートソールをインソールに合わせて足首ごとビニール袋に入れて吸引する事で土踏まずのアーチと踵までフィットした形状になるという簡易版的方法のアメリカ製スーパーフィート。比較のためにショックドクターを並べます。

フランス製 シダス

もう一つは専用の機械で足形を取って、それに合わせてソールを削り込む少し手間の掛かる方法。フランス製シダス。こちらは欧州のプロチームが使用しているそうです。

ちょっとしたランニングのお話

基本的にランニング用インソールですから踵から着地して足先へ移動した後でつま先の指が把握し蹴るという動作を安定させる事を目的と形作られています。踵~つま先までの描く軌跡が左右にブレずに進行方向に真っ直ぐになれば良い訳ですが、様々な要因から左右へブレてしまいます。多数の骨(20個以上)で構成されている足はストレスが掛かり易い訳で、当然足に繋がっている脚全体も引かれてブレてしまい綺麗な回転運動になりません。これを無意識に補正しようとすると可動部分(膝・腰・足首)の負担(もしくは障害の原因)となってしまいます。

自転車のペダリングの場合は

ペダリングは踵は接地しませんが、シューズと足との密着度合いによってペダルへの入力が左右ブレたり強弱が出たりしては効率的とは言えません。そのためインソールによってソールと足の密着を高めて足の面圧を分散させる事でペダル入力の安定と締め付け圧の分散が図れる訳です。

まあ冬用だし使用頻度も少ないので安いスーパーフィートにしました。あ、いや冗談です(笑)。確かにショックドクターから較べると遥かに高いけどね。
スーパーフィートの方がサポートソールの硬度があり、踵部分の密着感を上げ易いと思ったので。

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このお店では自転車用にインソールを作るのは初めてだそうで。
見下ろす様な高い椅子に座らされて(ちょっとした王様気分^_^;)、脚をブラブラした状態が綺麗に形が採れるとか。椅子の下ではオーブンが90度近くまでソールを加熱してます。次にソールを張り合わせて袋に入れて吸引。お店の人は良く熱いソールで火傷するとか。

出来上がったインソールでいつもよりベルクロの締め付けを強くしてローラー40分漕いで見ました。

ハーフカットの形状故、踵のホールドには限界はありますが、以前よりは全体的にホールドしてくれるので締め付けてもなかなか痺れてきません。ただし、元はランニングを想定していますので、土踏まずのアーチが高い割に微妙に踵が低い感じ。密着度はかなり良い感じ。

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直立状態のバランスでは無く、ペダリングの場合は少し踵上がりでバランスでのソール形成が出来れば良いかも。後は群馬県北部の11月の天気次第ですな。