T595デッド・エンド・ストリート

古いバイクの記録です。Yahoo!ブログより引越し。

チェーン破損影響調査

破損したチェーン本体では無くて変速機構の確認

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日向600k走行後アウターギア内側にある変速ピンが一つ飛んでいたのは確認していた。日向より前に飛んでいたかどうかは覚えていないし組み換え時に点検は実施済みなので多分問題無かった筈(ものによっては「見なかった事」にしている場合もある 笑)。復路の嘉麻峠手前で噛み込んだ際に飛んだ可能性はありそうだが、その程度で飛んで良いのか?。変速ピンはギアの内側に6箇所あるからクランクを回していればどこかしらで引っ掛かる。
今回の大分300キロ走行ではインナーへのチェーン落ちは高塚登りでの1回のみ。立ち転けはしたが(笑)特に変な音や擦過音はしなかった。まあ鑢で綺麗に削っておいた方が精神的には良さそうだw。
変速ピンが引き千切れる程の縦方向力が加わった際の反動がチェーンプレート破損に繋がったがどうかまでは不明。抑える側のFD自体は可動するし縦方向の力だと逃げる気もするんだが・・・。
まあ、通販サイトで同じギア板を見つけたので発注しておいた。アウターは意外と高いがクランクセット1本買うよりは(笑)。

復習:フロント変速機構

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この変速ピンはインナーからアウターへ変速する場合に使用
STI操作でFDの変速プレートに押されたチェーンがアウターギアの内側に接触する。この状態でクランクを回し続けると6箇所ある変速ピンの一つが引っ掛かりチェーンをアウターギアリングの位置まで引き上げる。
同時にFD変速プレートはチェーンを押し続けるのでクランクが回転するにつれFDプレート接触部分のチェーンはアウターギア上に押し出されると上手くギアにチェーンが掛かる仕組み。
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詳しくはアウターギアの変速ピンの後ろ側(画像はピンの右側)のプレート切削形状も変速性能には欠かせないらしいのだが。
チェーンはFDの変速プレート幅で左右の動きが規制されている。クランクのギア板センター間の幅よりプレート移動量が瞬間的に大きくなり過ぎるとチェーンがギアを乗り越えチェーン落ちが発生する仕組みだ(笑)。
原因はチェーンの左右のガタとチェーンを張っておくテンションの変動によるチェーンピンとギアのずれなんだろうが変速ピンで同じ位置が引っ掛かるチェーンなのになんでずれるの?か不明(笑)。
ただし規制された動作でならFDのプレートを若干余分に外側に出す「遊び」を入れておくとチェーンとアウターギアの掛かりが良くなる。

チェーンラインの角度変化

左からアウター・ロー→アウター・ミドル→アウター・トップ
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FDのトリム移動無しでリヤ変速をロー→トップ操作した場合のFDプレートへのチェーンラインの角度変化。7900以前のモデルではFDの変速プレート幅とギア板間が狭いためチェーン鳴りや変速不良等を抑えるためトリムを採用していたが、7900はプレート幅やギア板間の幅を広げてトリムを廃止している。5700や6700は未見。
 
 
一応、違う世代のコンポを組み合わせる際にはShimanoの互換性表を確認する事は必須ではあるが。7900のギア板とFDが他のものと互換性が無いのは確認済み。