T595デッド・エンド・ストリート

古いバイクの記録です。Yahoo!ブログより引越し。

悪巧み

付くかどうかは不明ですw

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左は'97 T595のステム。右は'99 CBR900RR(SC33後期)のステムです。
1997年のT595/955iのステムはオフセット40mmでした。同時期の国産SSがタイヤのハイグリップ化とエンジン出力向上による車体の安定性とハンドリングの軽快性を両立するために、リヤはスイングアームを伸ばしつつ、フォークの倒立化とオフセットを35mm→30mmに移行してキャスター・トレールの見直しが進んでいました。
東京出張でbb1からT595の足回りについてお世話になったトガシエンジニアリングに寄った際にステムオフセットの話になり、955iの45mmフォークにフィットするオフセット違いの車種を他メーカー含めて調査する事になりました。

パーツリストから

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元々のT595が使用するステムのベアリングは上がボールベアリング。下がテーパーローラーになっています。
何を思ったのか予圧の掛けられないボールベアリングを採用しシングルナットになっていました。当然ガタは大きいので上トリプルクランプで蓋をしろとw。アルミ六穴キャップがベアリングのインナー受けになっています。

NSK製:6205 25mmx52mmx15mm
KOYO製:32006JR 30mmx55mmx16mm(+2mmシール)

これをT595の時に一時期は以下のアンギュラタイプのボールベアリングに変更していました。
恐らく下ベアリングはHONDA系純正パーツだったと思います。
ここら辺は時代によりテーパーだったり最近ではアンギュラータイプのボールベアリングだったりする訳ですが操舵機構でもあり制動時の荷重が集中する場所でもあるので無負荷状態での低抵抗云々が良いかと言われるとブレーキラインとかケーブルとか配線とかメーター類とか抵抗になるものがあって良く判りませんw。

NSK製:7205 25mmx52mmx15mm
KOYO製:SAC3055-1 30mmx55mmx17mm

955iになってメーターのAcewell化による軽量化と速度ケーブル廃止、クラッチケーブルの油圧化によるワイヤーケーブルの取り回し改善を進めてきた訳ですが。

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話を戻します。
で、フォーク交換を行わずに955iに合いそうなオフセットの異なる代替ステム検討ですが、
45mmフォークでフォークスパンが210mm以上と広くオフセットの少ない車輌は

〇オフセット30mm/スパン214mm
・HONDA CBR900(SC33後期)
SUZUKI GSX-R600(AD)
オフセット35mm/スパン204mm/210?
・CBR600F4i/CBR600RR前期
・CB1300SF(PC37前期)
・CBR900RR(SC28)

955iのフォークスパンは210mmです。
後はステムベアリングを確認して955iのフレームに組み込み可能かを確認する事になります。
内径26mmx52mmx15mmの都合の良いベアリングはSKF製に候補が見つかりました。

テーパーローラーになりますが高そうですw。アンギュラータイプは26x47になります。
厄介そうなのはステムシャフトのネジ切りの位置合わせとキーシリンダーのネジ穴位置に955iのキーシリンダーが入るかと、ハンドルロックの突起がフレームに当たらないかを確認する必要があります。

先は長そうですw。

勿論、ブレーキキャリパーの分解整備を先に済ませておく必要がありますねw。