T595デッド・エンド・ストリート

古いバイクの記録です。Yahoo!ブログより引越し。

メモ書き:ホイール

どちらかと云えば自転車と云う機材スポーツの中では機材面に興味がある方だ。もっともどんな機材でもと云う訳では無く自分と云うエンジン(笑)性能差が露骨に表れるので(笑)、自分に扱えそうにも無い機材を所有する積りは毛頭無いが。

Wheels

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オートバイでも同じ事だがホイールは一番効果が判り易い(見た目にも)パーツだ。もちろんタイヤとセットで効果を発揮するのだが、それは後で述べる。ホイールの構成パーツはそれほど多くは無いが、個々に高い精度を要求される様だ。でも全体で見るとJIS規格では組ホイールの左右振れは1mm以内と意外とアバウト?

結果的には自転車に乗り始めてから新しく購入したホイールは5セットある(笑)。アルミ合金リム3セット。カーボンリム2セット。簡単なスペックは以下の通り。

ホイール名(リム高/リム材質-形状・スポーク本数前/後 スポーク形状・ハブ名称

1.Reynolds MV32T(32mm/Carbon-TU・20/24Aero・DT-Swiss240Sハブ改?)
2.LC 50mmDeepRim(50mm/Carbon-TU・20/24Aero・Novatecハブ)
3.EASTON ORION II(21mm/Alm-WO・24/28DB・R3ハブ)
4.DT-SWISS RR1450(21mm/Alm-WO・28/28DB・240Sハブ)
5.Fulcram Racing5(24mm/Alm-WO・20/24Aero)

Rim

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まずはリムから。材質は金属(鉄系・アルミ系)合金・非金属(カーボン)に大別される。材質は重量とコスト(加工性とか)に大きく影響する。ライダーから見れば軽さと剛性感とか真円度(というよりは回転時のダイナミックバランス)が気になるところか。
カーボンリムは軽いがTU(チューブラー)が主で価格とタイヤ交換に躊躇する人も多い様だ。最近は両面テープがあるので随分簡単。というかテープしか使ってないのでリムセメントは知らない。カーボンの軽さを生かしてリム高を高く出来る。32mmのレイノルズは兎も角50mm高のリムだとバルブエクステンダーもあって回転バランスは重要だろう。

合金リムはカーボンと較べて耐久性・耐候性に優れる。ブレーキサイドもラバー砥石で清掃すれば綺麗になる。反面リム高を上げると重量が嵩むから、カーボン・合金コンポジットで軽量化と扱い易さを備えたホイールもある。

Spokes

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スポークは鉄・ステン・アルミの合金系と非金属がある。断面を潰したAero。根元と中間のサイズが異なるバテッド(BUTTED)加工を施されたDB(DoubleButted)がある。重量と耐久性からDT-Swiss/SAPIMはステンレスが主に使われる。上位グレードにはアルミを採用するブランドがあるが、強度を確保するため断面積が大きくなる。
スポークはリムから伝わる衝撃と後輪はハブから伝わる駆動トルクに対する橋渡し役となるため、両端に発生する力による曲げ・延び・折れに対応しつつ力を伝達していく事になる。

Rimへの固定はニップル。ハブへの固定は曲げて頭を潰した引っ掛け式が多い。EastonのR3Hubはネジ切りストレートを採用して引っ張り強度を上げて剛性を確保している。
完組はスポーク本数が20~28本。スポーク径(1.5~2.0)。前輪はラジアル。後輪はクロス/ラジアル。2クロスのスポークの組み方で感じる硬さはかなり異なる。
高い剛性は撓みが少ないので回転トルクに対する反応が良い事が軽く回し易く感じて重いギアを使ってしまうが、実際には脚を消耗させる(笑)。

Hub

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HubについてはCNC切削加工によるアルミ材にシールドベアリングとQRを差し込む中空のインナーシャフト(ステンまたはアルミ)と予圧調整を兼ねたハブカラーで構成される。ベアリングは回転の荷重だけで側面からの荷重を受けるアンギュラータイプでは無い。ベアリングの等級は高くない。ベアリングすきまも大きいものが使われている。このベアリング精度を上げても回転性能が向上するとは思えない。
リヤのフリーハブにはラチェット機構があり回転方向の規制が掛かる。機構自体は未確認なのでパス。

WO/TU

リム形状の違いはタイヤに関連する。オートバイでは一般的だがチューブレスはまだそれほど普及してはいない。全体の重量は以下の通り。

1.Reynolds MV32T 前799g 後1146g(Vittolia Corsa EVO CX TU 270g x 2)
2.LC 50mmDeepRim 前933g 後1412g(Vittolia Corsa EVO CX TU 270g x 2)
3.EASTON ORION II 前888g 後1349g(Continental Sonic 146g + Bontrager RaceLite54g)
4.DT-SWISS RR1450 前980g 後1380g(Continental GP4000S 200g + MAXXIS Fly Weight 43g)
5.Fulcram Racing5 EVO 前1162g 後1395g(CS無し Vittolia Open Corsa EVO CX 230g + RaceLite 54g)

こうしてまとめてみると手間を掛けられるところはあるが、それほど大きな効果は期待出来そうにもない。オートバイでは効果があるパーツの材質変更(アルミ→チタン)や摺動抵抗の低減も効果的とは云えず、逆に一般的なメンテナンス・清掃をきっちりやった方がよほど効果的と思える(笑)。

オートバイでは共振によるハンドルの振れやホイールバランスの差による振動はまだ感じた事は無い。下りで共振ポイントを探すために手を離して身体を起こすだけで前後のバランスが大きく変化するからだろう。

次はタイヤだが・・・、これも結構まとめるには面倒なんだよね~(^^;。