T595デッド・エンド・ストリート

古いバイクの記録です。Yahoo!ブログより引越し。

期待値と実走感の違い

思ったよりは制動力が上がらない

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フロント周りをEASTONのEC90XCフォークとTRPのHY/RDディスクブレーキに交換して今回の300kで本格的な峠の下りで制動力とコントロール性を試してみました。
BRMの場合、通常のロードサイクリングとは異なり氷点下対応の分厚いウインターグローブ使ったり夜間や雨天時の峠の下りが含まれる長距離走行でリムブレーキではシューの摩耗(とリム摩耗)が著しい訳ですが。
また長距離走行での疲労や握力低下による下りのコントロール性の低下を補う上で前輪のDisc化は試みるには十分でした。
ただし前後輪Disc対応のフレームを購入についてはまだ時期尚早と見ています。
現行のアクスルやエンド幅の規格の対応が遅く主流となる流れが見えません。
個人的にはDiscロードは後輪のエンド幅135mmの早期移行と前輪の9mmQRを15mmスルーアクスルに変えて欲しいところです。

◯キメラ的車体構成
車体構成としてはDisc化での制動力に対応出来る1.5インチロアステムを持つBe-Oneにシクロ用のEASTON製XCカーボンフォークに交換しTRP製のワイヤー引き/油圧ピストンのHY/RDキャリパーを組み合わせています。ローターやパッドはTRP純正のままです。
後輪はリムブレーキのままです。一応DuraAceBR-9000と純正シューR55C4を使っています。
タイヤはフォークの長さを考慮し変則的に前23C/後25CのMichelinPRO4/PRO3にしています。

◯制動力について
メリットとしては制動力の増減に握力(とレバー比)で下ハンを握り続ける必要が無くなりSTIでも十分な制動力が得られる事です。シューの摩擦力にレバーの端を握って力を入れ続ける必要は無く、冬用グローブでSTIグリップからの軽いブレーキ入力で十分です。
もっとも高い速度からの制動では制動力が平鈍化するポイントが思ったより早めで思ったより減速率に変化が起きません。制動力自体はリムブレーキよりは上ですが要素(ブレーキローター・油圧キャリパー・パッド等)のどこかで意図的に落としてある可能性もあります。

◯ハンドリング
レース用のPRO4でフロントに荷重(フロントの追加装備約1kg)が載っている状態ですので悪い訳がありません。
ブレーキをリリースした後軽くリーンさせて定常円旋回的には安定した円弧で旋回していきます。BRMでは重い重量物を車体に括りつけている訳ですからライダーが不安感を感じるタイヤでは困ります。

STIバーと下ハン位置の関係
リムブレーキでは下ハンでレバー下端を握ってシューへの制動力を高めると同時に重心を下げ後方に腰を引く事で制動力を更に高める訳です。
装備の代わりに下ハンで自分の頭部をバランサー代わりするのも良いですが頭部が下がる事による首と腰の疲労の問題(笑)もあり空力を気にする程の速度でも無いので冬用グローブでSTI位置で十分な制動力を発揮出来るのはメリットになり得ます。
#速度が低いからと言って制動力が不要と言う訳ではありません

タイヤの接地感
タイヤの接地感は23Cよりは接地面積の広い25Cの方がありますし制動力の安定感も25Cです。
BRM的には25Cタイヤを選択したほうが良いかもしれません。
タイヤ側面のコンプライアンスは同じ7BARに合わせたPRO4の23CとPRO3の25Cでは違いがありますがある程度経験を積んだライダーなら自動的に身体で旋回ライン補正出来る範囲で大きく旋回力に影響はしません。

◯タイヤメーカーの差
これは好みの話しですw。空気圧でもハンドルバーから伝わる感触は変わりますし好みで言うなら薄皮の張ったPRO3や2枚重ねのボタッとしたPRO4のMichelinよりは硬めの振動を返すContinentalの方が好みなんですが。

◯当て効き
当て効きはDisc化の影響で効力は高いものの冬用グローブではリムブレーキでさえ旋回力に影響する微妙な制動は難しいです。
キャリパー・パッドでは更に制動力の加減が難しいところです。暖かい季節になれば指切りグローブになり微妙な指の感触で制動力をコントロール出来るとは思いますが。

◯雨天時
BRMでは無く雨の日の通勤に使ってみました。厳密には制動力は若干落ちます。いや落ちてくれないと濡れた路面のミューを考えたらコントロールに問題が出ます。
それでもリムブレーキよりは十分な制動力があります。また低音でShimano程はうるさくはありませんが音鳴きも出ますw。