T595デッド・エンド・ストリート

古いバイクの記録です。Yahoo!ブログより引越し。

955i-2 光軸調整中

配光がおかしい

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昼間はライトの照射範囲が判らないのでLEDに換装後も暫く走っていませんでした。ハロゲンのフィラメントとLED発光体の位置が同じなら変更する調整の必要は無い筈。
夜になって迷惑にならない様に近所を一回りする前にライトを点灯すると右ライトのビームがハイビーム並みに高い。
一度右のLEDを組み直して光軸自体を右だけ下限一杯下げてみましたが右の配光は高いまま。実は左ライトが右を照らしてるとか?

光軸調整ネジの確認

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左右の光軸調整機構は正常に動作するので機構的には問題ないと思います。
H4座金のプレートが正しく入ってないのか判りませんが、明るい時に座金を外して確認する事にします。

座金と防水ゴムカバーの加工

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翌日の昼間に座金を入替えたり防水ゴムカバーを一部カットして組み直してみましたが配光に変わりなし。
配光が気になったのでLEDライトユニット本体の発光体の位置や寸法を確認する事にします。

LEDの発光面角度の確認

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LED発光面の角度はハロゲンバルブのフィラメントの取付角と同じ。JIS規格上は15度位の角度が付いている様です。以前装着したLEDライトは発光面の角度が垂直でした。遮光体が左右同じ形状なら左側上方に配光が届く筈です。

LED発光面の位置確認

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H4ハロゲンバルブと以前使っていたH4 LEDユニットと今回のLEDユニットのHi/Loに当たるLED発光体の位置関係を確認してみます。
Loビームは配光をカットする傘が付いた方です。
ハロゲンバルブの管球内には約5mm位のコイル状のフィラメントが配置されておりHi/Loのフィラメントの隙間は2mm程度です。
Hi/Loフィラメントは中心線から1mmほどオフセットされて取付られています。まあ実際には中心線から微妙にオフセットされているらしいですが見ても判りません。

Loビーム発光体から座面までの距離

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マルチリフレクターの場合、配光やカットラインの具合はフィラメントから反射鏡までの距離、すなわちH4座金からLoビームのフィラメントの距離で決められます。
JIS規格の規定では座面から端まで29.5mm±0.30です。
今回のLEDはHi/LoのLEDが接近してサイズも微妙に大きい感じです。ノギスで適当に測ったら約31mmの距離。カットラインがどうこうより対向車線に余計な光が届かないように、なおかつ光軸調整ネジの調整範囲を越えなければ良いので座面を引っ込める加工を施す事にします。

座金の調整

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適当に測った位置が正しいかどうか判りませんが右の座金の突起部分に1mmのアルミ板を貼り付けて発光体と反射鏡の距離を調整しました。
加えて左ライトのLoビームが右方向にずれて上を照らしている事が判ったため、左側の座金にも1mmのアルミ板を貼り付ける事にします。

H4座金の加工

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H4座金に1mm厚のアルミ板を適当にカットしたものを貼り付けて座金を奥に引っ込ませて発光体の位置を反射鏡に近づけます。

これで光軸調整ネジも角度調整限界近くまでねじ込む事も無くなりました。

配光テスト

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上の画像とは上下逆になりますが少々光軸を下げ過ぎた感もありますが対向車線を照らす事は無くなりました。
もっとも反射鏡までの距離を変更した事に加えて各々の上下左右の角度は再調整した結果です。

要再調整

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現状では対向車に迷惑を掛けずに走行は出来るものの安心して長時間の夜間走行が出来る配光にはなっていません。
現状は黄色線の様な右に配光が寄っているため左側通行用の緑線の様な左上がりの配光にはなっていません。
これから左右ライトユニット別で更に調整する事になりそうです。