キャリパー1個分
在庫してたシールキットはアキシャルキャリパーP34/30用キットで、M4 34/34キャリパー用では有りませんし、4セットのみですからM4キャリパー1個分になります。
左右キャリパーどちらでも良いのですが、まずはこのシールキットが流用出来るかどうかを確認するために右側をO/Hする事にしました。
ピストン取外し
ブレーキラインを外してリザーブタンクとライン内のフルードを抜いた後にキャリパーをフォークから外します。何の根拠も無く外したラインからフルードが出てくるのを見てたらリザーブタンクの中身まで空になりました。止まらないのね(^_^;)。
キャリパーからパッドとパッド抑えを外してキャリパー内の残ったフルードを抜いてから、ピストン回しツールとピストン保護用の樹脂リングを使って4つのピストンを抜いていきます。一体型のモノブロックキャリパーから抜いたピストンは年数が経過しているせいか簡単に引き抜く事が出来ました。
清掃したピストンの表面をチェックして目立つ傷が無い事を確認します。次にフルードが残るキャリパー本体をシール類を取ってから綺麗に清掃しておきます。シールの入る溝は楊枝で擦った後にパーツクリーナーで汚れを落としました。
ダストシールは流用不可
HONDA純正(中身はブレンボ)のP34/30キャリパー用シールキットのシール類と外したM4キャリパーのシールを見比べたら、ピストンシールは互換性がありますが、ダストシールの厚みが異なり流用は出来ませんでした。やはりモノブロックだとピストン高さが低いせいかダストシールは0.5mm程になっていました。
まあ仕方無いですが、今回の整備の主役はピストンシールなので、ピストンシールだけ交換する事にします。
キットに付属しているアセンブリフルードを容器に出しておいて、掃除したダストシールと新しいピストンシールを浸けてから、それぞれの溝に嵌め込んでいきます。
次はピストンにアセンブリフルードを塗ってキャリパー本体に嵌めていきます。キャリパーはアセンブリフルード塗れになるので綺麗に掃除後の画像しかありませんが。
追加発注
ブレーキラインを再接続してキャリパーをフォークに固定してから、エア抜きを行いある程度まで復元しておきました。
シール類が入手出来たら、今度は左キャリパーを作業するのでエア抜きは適当です。
M4キャリパーは幾つかのバイクメーカーのOEM採用されていましたが、P34/34mm用はDucatiかKTMが採用しているモデルにM50が出るまで搭載されていたキャリパーです。純正部品からM4用のシールキットが獲れないか純正型番を探してみる事にします。