T595デッド・エンド・ストリート

古いバイクの記録です。Yahoo!ブログより引越し。

T595ステムベアリング

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○ステムベアリング
T595のステムベアリングは90年代初期のスポーツ系バイクのセオリーに従い下側がテーパーローラーベアリングを使用する。上側は何故かアキシアル方向に耐荷重の無いボールベアリングを使用する。
通常ステアリングステムは上下にアンギュラ角を持つベアリング(コロでもボールでも)を使いアキシアル方向(ステム長軸)の荷重に対応する。もちろん重力があるので下側からの荷重が主になるのだが。

○上側:型式:シール付ボールレース(JIS:6205):寸法:内径25mm 外径52mm 厚み15mm
○下側:型式:シール付テーパーローラ(JIS:32006):寸法:内径30mm 外径55mm 厚み17mm

ステアリングステムナットの締付けトルクは40Nm。このトルクはベアリングに掛かる予圧は、テーパーローラとしては適正ではあるが、ボールレースとしては高目になる。上側もテーパーローラに変更は可能。ガタは出にくくなるが、当然ながら規定トルクではフリクションが増加するため、好みに合う適正値を見つける手間がある。

○上側:型式:シール付テーパーローラ(JIS:HR30205):寸法:内径25mm 外径52mm 厚み16.25mm
○下側:型式:シール付テーパーローラ(JIS:32006):寸法:内径30mm 外径55mm 厚み17mm

上下テーパーローラに変更した場合、締付けトルクは35Nm~38Nmの間でステムのフリクションを見ながら変更した。上下テーパーローラに変更した後はかなりの長距離を走行したがガタは一切感じられなかった。ただしトルク調整に対するステムの動きがシビアなため微妙な力加減が必要。

現在、リテーナー付きボールレースに変更可能かを検討中。画像は現行のスプリント1050STに採用されたリテーナー付きボールレースベアリング。T595にはサイズ違いのため使用は出来ないが。