T595デッド・エンド・ストリート

古いバイクの記録です。Yahoo!ブログより引越し。

955i-2 リヤリンク整備

リンク取外し

またリヤサスペンションのピボットから音が出始めたためリンクの整備を行います。前回、異音を解消したのはOH後のNITRON取付け時2022年9月の頃でした。

リヤサスペンションのリンクのボルト・ナットを緩めた後で前後スタンドで車体を直立させて、中央をジャッキスタンドで上げてリンク部分に掛かる力をフリーにしてボルトを引き抜きます。

最初にフレーム側のリンクを取り外します。前回から1300km程の距離で汚れはそれなりに付着しています。

取外したリンクのベアリングはグリスが残っており水等の浸入は見られません。フレーム側リンクのロングスリーブも綺麗です。サスピボットの短いスリーブにベアリングの痕らしきものは見えるものの引っ掛かりは無し。

スイングアームのドロップアームのピボットは2021年にSUZUKIのダストシール交換しておりこちらは省略。

リンク整備

取外したリンクのベアリングはグリスが残っており水等の浸入は見られません。フレーム側リンクのロングスリーブも綺麗です。サスピボットの短いスリーブにベアリングの痕らしきものは見えるものの引っ掛かりは無し。
サスの上下ピロボールもグリスが残る状態で果たして何処から音がするんだろう?
ベアリング、スリーブ、ボルト、ピロボールを全てグリスアップして組付け。

サスペンションの上ピボットの取付けとフレーム側リンクにはフレームとスリーブとの間にワッシャーを入れて幅を調整しているため取付けに時間が掛かります。

ダストシール交換

リンクを再組み立て中にスリーブを入れてリンクにボルトを通すと内側の純正シールだけリップが割れました(^_^;)。前回と同様にSUZUKI純正部品のダストシールに置き換えて交換していきます。SUZUKIのダストシールのストックは1台分有りますが割れてないシールはまだ交換しません。

組立完了

先に仮留めしておいてスタンドを外してからトルクレンチでボルトを締付けます。トルクは上35Nm、フレーム側84Nm、サスペンション側63Nm。

作業完了後にサスを動かしても音は聞こえなくなりました。チェーンを若干張り直し。
減衰設定自体は変更していませんがリヤの動きに合わせて、フォークのプリと減衰を再調整中しました。プリロード半回転緩め、伸圧減衰は1-1/4に緩め。

フォークの動作確認中にステムのガタが気になりました。現状、静止状態でブレーキ掛けて押すとガタを感じます。リヤを整備したし、ちょい締め直しした方が良さそうです。

スピードトリプル1050のステムを使って正立フォークから倒立化した際にステムをダブルナットに変えています。ベアリングは倒立化以前よりアンギュラーボールに変更済みです。ステムの締付トルクは後年式のスピトリ1050と同じ15Nmを基準にして動きは良くなりました。

前回アジャスターナットは35Nmで締付けた後に再度15Nmで締付け直し、ロックナットは35Nm、トップナットは90Nmで締付けていました。トルクレンチに取付けたフックレンチで締付けているため計算上の数値と実際のトルク設定数値は異なりますのでガタについてはトルクの微調整が必要かと。