T595デッド・エンド・ストリート

古いバイクの記録です。Yahoo!ブログより引越し。

955i リヤリンク点検

リンクユニット取り外し

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昨日のフロントのステムベアリング点検に引き続き、今日はリヤサスペンションのリンクユニットを点検します。
リンク部のボルトを緩めておいてエンジン下をジャッキアップしてから作業を開始します。各部のボルトを取り外しカラー・スペーサー・ダストシール類を取り外してリンクユニットを抜き取ります。

リンクユニットからスリーブを抜いたら内部のニードルローラーベアリングの状態が確認出来ます。今年の3月末にリンクアーム部のシム調整で一度グリスアップしているため、外側に付着した汚れのみで内部のグリスは十分残っていました。

清掃中

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リンク機構を取り外してフリーになったリンクロッドとサスペンションアームを清掃します。と言っても走れば直ぐに汚れるので適当ですw。

ベアリング

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リンクユニットを挟み込むカラー・スペーサー・ダストシールも清掃し、内部のベアリング・インナーダストシールにグリスを補充しておきました。
ベアリングとインナーダストシールの間にテフロングリスが残っていたため、今回はニードル部にベアリング用のリチウムグリスのみです。
インナーシャフトに接触している外部のダストシールの隙間から水が入らない様にとボルトを通す時にスペーサー類が落ちない様に側面にもラバーグリスを塗っておきます。

締め付けトルク

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リンクユニットにスリーブを差し込み、カラー・スペーサー・ダストシールを挟み込んでフレームに取り付けてボルトを差し込んでいきます。

残りの部分もアームを調整してボルトを差し込んでいきます。

ある程度締めたらトルクレンチを使って設定したトルクで締めていきます。前回は前のフレーム-リンク側のトルクは70Nmでしたが、今回は以下のトルクにしました。

1.前:フレーム-リンク側:83Nm
2.中:スイングアーム側:48Nm
3.後:サスペンション側:56Nm

ワイヤリング

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ナット抜け防止に。

955i ステムベアリング点検

ステムベアリング点検

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昨年7月に車検を通して1年が経過しました。今年1月にステムとフォークを大変更して7ヶ月。BFFにフォークを変更してセッティングを変更し車体の動きも安定してきました。
夏の暑さや長雨で伸び伸びになってしまいましたが気温も低くなってきた事もあり各部を点検する事にしました。・・・点検する程距離走ってないけどw。

プラグの在庫が無かったので発注して、先に足回りを点検します。

ステム脱着

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タイヤを外す前に接地した状態で各部のボルトを軽く緩めておきます。
最後にハンドルバーを外してステムナットを緩めておきます。

ステムベアリング現状

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ジャッキスタンドで車体を支えてフロントタイヤ・フォークを取り外します。
ステム上下を取り外してベアリングの状態を確認します。
純正の上ボール/下テーパーローラーベアリングにシングルナット固定というガタの出易い構成から、上は大径テーパーローラー/下アンギュラーボールのダブルナットへの変更でフロント周りが強固になった分、負担が増えた感じです。

グリース給脂

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マイクロングリスは十分に残ってましたが、下のアンギュラーボールは問題ないものの上側のテーパーローラーはどうしても筋が付き易いですね。
荷重自体は下ベアリングに掛かると思うのですがアンギュラーボールとテーパーローラーの接触面の違いでしょうか。
特に水分の混入などは見られませんでしたが、今回は何時ものテフロングリスと自転車ベアリング用のリチウムグリスの混合。

突出し変更

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突出しは24.5mm→25.5mmと更に1mm下げました。

フックレンチでステムのアジャスターナットを本締めしました。

アジャスターナット:45Nm→戻し→20Nm再締付
ステムロックナット:40Nm
ステムヘッドナット:80Nm
フォーククランプB:20Nm
アクスルシャフト :90Nm
ボトムピンチボルト:20Nm
クランプボルト上:20Nm
クランプボルト下:23Nm
キャリパーボルト:33Nm(給脂のため前回35Nm)

締め忘れ防止

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フォークを外す際にフォークボトムのピンチボルトを締めてなかった事が判ったので(^_^;)、締め忘れ防止に締めた全てのボルト頭にホワイトマジックでマーキングしました。

合わせて以下の作業を実施
1.ブレーキパッド残量確認(摩擦材残厚3.3mm~3.5mm)
2.キャリパー清掃(表面汚れ落としのみ)
3.チェーン清掃(表面汚れ落としのみ)

小雨がぱらついて来たので残りのリヤサスペンションのリンク周りやエアフィルターやプラグ点検などは後日。

955i 残暑

四本堂公園

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長雨も収まり天気が回復したので1号機のディスクの錆落としにちょっと出掛けてきました。
場所は西海橋を渡ってパールシーの無料区間を走って海沿いの西彼町(せいひちょう)に向かいます。

何時もは手前で引き返していたのでここに来るのも1年ぶり位です。
バイオパークに向かう道に入り宮浦郷から北の四本堂公園に回ろうとしましたが、道が判り辛くかなり狭そうで一旦引き返してときわ台小の道を経由して公園まで走ります。
長雨で公園周辺の緑は濃い感じでしたが秋のコスモスが待たれます。

大村湾

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四本堂公園から国道に戻って大村湾沿いを西海方面に引き返します。

天気が良い週末でそこそこ交通量がありますが、大半はパールシーの無料区間に流れるので海沿いの道路をのんびり走れます。
気温は高いみたいですが空気が乾いて走っている最中は涼しいです。
撮影に使っている何時もの場所に先客が居たので今日は別の場所で撮影しました。

残暑

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夏の名残りの様な低層雲が印象的でした。

955i-2 長雨後に

雨続き

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暑さ続きの後は線状降水帯による雨続きでした。少し晴れ間が戻ってきましたので買い物ついでに2号機のブレーキの錆落としに出掛けました。

表面の錆

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暫く乗らずに雨が降るとブレーキディスク表面に薄っすらと錆が出てしまいます。
気温が急激に変化したせいか週末はちょっと体調不良たっだため2台も乗る気分じゃないので1号機はそのままです。

また暫く雨続き

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明日からまた暫くはお預けですね。

おまけ

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見慣れない艦船が入港してるな~と調べたら共同訓練で寄港したHMSリッチモンドでした。出来ればクイーン・エリザベスを見たかったのですが(^_^;)。

タープテント更新

トップカバー交換

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手足の皮膚が弱いせいか気温が高い時に腕・足が汗に被れると酷い痒みが広がるのでここ最近はバイクは整備もお休み中です。
この間にバイクの駐車スペースの雨避けに使っているタープ・テントのトップカバーを交換しました。2019年6月に購入して紫外線を浴びせ続けたせいか劣化が早く割と直ぐに風抜き部分が破けて青空が見えていましたが。台風や強風時はちゃんと片付けてたんですけどね。タープテントのトップカバーは臙脂色から緑色に交換しました。
来週か暫く雨模様らしいので丁度良いタイミングだったかもしれません。

勉強用に・・・

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916系の46mmナットのリヤアクスルシャフトから1098以降の55mmナットのリヤアクスルに変更されてホイール仕様がビッグ・スモールアクスルの2種類になったDucatiのリヤホイール。

955i 1号機に履かせているホイールは916系のスモールアクスル用のホイールを流用していますので、ビッグアクスルも流用可能かを確認するために1098のリヤハブを落札しました。

ハブピンPCD

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ホイールハブの固定ピンのPCDは85mmから102mmに拡大されています。
シャフトのネジ径はナットが46mmから55mmに拡大されていますのでシャフト本体の径も太くなっています。シャフト長はTriumphはハブ幅が短くシャフト長が長く、Ducatiは逆になります。

固定ピンサイズ

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固定ピン径はスモールの10mm/M6mmから12mm/M8と大きくなってました。ピンはシャフトに圧入されている様です。

スモールアクスル用スペーサー

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Triumph 955iにビッグアクスル用のホイールを流用するならPCDをオフセットさせた85/102mmオフセットスペーサーと外径はビッグアクスルで内径をスモールアクスル用に加工したテーパー状のスペーサーを用意すれば装着は可能です。

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ただしスペーサーの加工時のセンタリング精度やビッグアクスルは230Nm。スモールアクスルは176Nmの締付トルクの差とボルトの強度をどう考えるかです。

アクスルシャフト全長

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Triumphが採用する片持ちスイングアームに装着されているリヤハブの寸法は一部しか測っていませんので現時点では比較出来ません。

リヤハブ

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スピンドルシャフトを保持して回転するために複列ベアリングと反対側にニードルローラーベアリングを配置してエンジンのトルクに対応しています。

ハブベアリング 

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Ducatiはチェーン側にニードルローラーベアリングを配置しホイール側には複列ボールベアリングを配置していますが、Triumph 955iはベアリングの配置が逆です。ただしTriumph 955iはハブダンパー内部にも複列ベアリングがありドライブスプロケット+チェーンを左右から支えています。
チェーントルクが掛かるチェーン側にニードルローラーを配置する方が荷重的には良さそうですが、力の掛かるスプロケットの両端に複列ボールベアリングを配置する方法も荷重的には良さそうな気がしますがどうなんでしょうね?

各寸法表

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TriumphとスモールアクスルDucatiのシャフト径とPCDはほぼ同寸法なのでハブの幅に対応するオフセットスペーサーとホイールを固定するテーパー状のスペーサーで厚みを調整してボルト留めが可能でした。
ビッグアクスル用ホイールもオフセットPCDスペーサーとテーパー状スペーサーで厚みを調整すれば取り付けは可能だと思います。
ただしホイールセンターを出すためのセンタリング精度と締め付けトルクの問題が残ります。前者は工作機械の精度と高速回転するホイールの回転軸がブレない様に部品を製作出来るかです。後者はシャフトの強度で230Nmで締めて取り付けるホイールを176Nmから何処まで上げられるかでしょうか。

 

955i/955i-2 近所散歩

九十九島観光公園

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しばらく乗ってなかった2号機の動態確認も兼ねて新しいスマホのカメラ性能の確認に新しい観光公園まで。晴れた日は西の九十九島から南の大島まで良く見えます。
新しいスマホはFHD+を生かしたワイドな画角と10倍ズームはなかなか便利です。
手ブレ補正が無いのとAIモードは色の強調が強いのとポートレートモードの周辺ボカシがプラモデル感が出てしまうところが難点と言えば難点ですが使わなければ良いだけですし。

ポートレートモード

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SSKのドックヤード傍の空き地。周辺をぼかすポートレートモードはなんだかジオラマのプラモ感が(^_^;)。

AIシーンモードOFF

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青空だからと青を強調し過ぎなのでAIモードはOFFにしました。

田平公園

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夏は日中の気温が上がって暑いため本当は夜明け前に走って昼前に帰るのが理想なんですが、仕方なく1号機で午後の最高気温35度の中出掛けます。
と言っても田舎なので信号の無い標高の高い道路(と言っても400m位)と信号の無い北松やまびこロードを繋いで平戸口の田平公園まで。
本当は西側の海沿いに出たかったのですが田平の周辺は海側に降りる解かり易い道が全く見つからずごみ処理センターに行き着いたりして諦めて公園にしました(^_^;)。公園からは平戸島を繋ぐ平戸大橋を俯瞰する事が出来ます。

何時もの波止場に

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標高が高ければ順調に走ってる最中はそこそこ涼しいのですが、戻ってきた市街は信号待ちで冷却ファンが回り出して暑さがいや増して駄目ですね(^_^;)。

機種変更からのTuneECU登録

機種変更

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梅雨明けしそうな暑い日が続いたり突然にわか雨が降ったりと日中はバイクを整備したり乗って出掛ける気も起こりません。
4年間ほど使い続けたスマホのバッテリーが持たなくなったので薄くて軽い最新機種のスマホに乗り換えました。

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重量も軽くなりカメラは最大6400万画素になって広角から10倍ズームまで使えます。

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もちろんスーパーマクロも出来ますw。
新しいスマホへの環境移行は幾つかは手間でしたが特に問題な有りませんでしたが、Android版のTuneECUはライセンス登録制になったのでそちらも対応しておきました。
登録制といってもライセンスの支払いはGoogle Playの購入時のみでその通常ライセンスで5台までのバイク登録が可能となっています。それ以上の台数は別途ライセンスの購入かは知りません。

未登録時のTuneECU画面

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初回起動時にライセンス保存フォルダ指定やメールアカウント(Google登録時のメールアカウント)を飛ばすと画面左上に「Unresistered」未登録と表示されます。
この状態ではTuneECUに対象のバイクが登録されていないためエラーコードのリセットやTest&Adjustmentが実行、センサー画面が表示出来ません。
全ての機能を使うにはTuneECUサイトのサーバーにメールアカウントの登録を行ってからバイクの情報を登録する必要があります。

メールアカウント登録

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https://tuneecu.net/TuneECU_Android/Basics_Android_Version.pdf

に従ってTuneECU起動時にライセンスファイル保存用フォルダの作成を行い、次にインターネット接続環境下でアカウントの選択画面が出たらGoogle登録時のメールアカウントを選択します。登録が完了すればUnresisteredの文字は消えます。

バイクへの接続

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まずは1号機のODBIIコネクタにBluetoothドングルを繋いでBluetoothバイスとして認識させてからスマホのTuneECUをバイクのECUと接続(Connect)します。

バイク登録

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バイクが登録されて居なければ登録ダイアログが表示されますので「YES」で登録します。次にこのバイクを登録するか確認ダイアログが出るので「YES」をクリックします。

登録申請の許可

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TuneECUサイトへ情報を送付するか確認ダイアログが出ますので「Allow」をクリックします。これで1台目の登録が完了しました。

画面表示の確認

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TuneECU画面を切り替えてセンサー画面が表示可能である事。
ECUメニューからエラーコード(Error Codes)ダイアログの表示と「ERASE ERROR CODES」コマンドの表示がある事。
ECUメニューからTest&Adjustmentがクリック可能である事を確認します。

2台目登録

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1号機に引き続き2号機も登録しておきます。2台登録したら残りは3ライセンスですが、そんなに使わない気がします(^_^;)。