YZF-R6ヘッドライト
思い付きで倒立フォーク仕様のスピードトリプルにT595カウルを装着した以降もカウル装着可能なヘッドライトを色々と探していました。
しかし最近の2灯ライトのモデルは片側点灯のH7バルブ仕様がほとんどで両灯点灯可能なH4バルブ仕様の安価なライトユニットはあまり見かけませんでした。形状も先端が長い三角形状のユニットが多いですね。またオークションで安価なものは爪折れや転倒痕や割れ・欠けがほとんどです。
たまたまオークションで目に止まった1999-2002 YZF-R6のライトユニットが破損も無く安かったので落札してみました。届いたライトユニットは左右H4バルブ仕様で重量約1.5kg。照射範囲は広そうですがユニットの幅47cmは結構幅が広いです。フルカウルのT595ライトやスピトリのライトでも幅40cm弱ですから。
取り敢えずアルミ板でステー作って仮留めする方法でやってみます。
ヘッドライト固定方法の検討
R6のライトユニットはスピードトリプルと同じくステムから伸びた鋳造アルミのライトステーに4本のM6ボルトで固定されます。
差し込み口はH型ラバーワッシャーでフローティングされるためH型ラバーワッシャーも必要になります。方法としては以下を検討中
1.R6純正ライトステーを流用
2.スピトリの円筒形部品にマウント
3.ライトステーの新規作成
まずは各部の採寸を行います。
ヘッドライト位置決め
1,3は別途費用と手間が掛かりそうで2の既存部品を使って必要な金具を作成する事にします。
測定した寸法に合わせて市販のL字アングルを加工する前提でライトユニット側の固定金具を作成して取り付け位置を確認します。
ライトユニットがライトステーやフォークのアウターチューブへの接触箇所が無いかを調べます。
ハンドルを切った時にライトユニットと接触しない位置まで奥に入れる様に配置します。
L字アングル加工 下側
市販のアルミ板やアングル材を使うため複雑な形状の一体式のホルダー作成は難しいです。簡単な組み合わせとしてライトユニット上下の固定箇所にそれぞれL字アングル材を配置しH型ラバーワッシャーをマウントします。上下のL字アングル材を連結するプレートを作って3分割した部品を組み合わせてライトユニットのホルダーを作成します。
L字アングル加工 上側
上側は向きを変えてL字アングル材を取り付けます。ライトステーに接触する箇所は切り込みを入れておきます。
上下のアングルを垂直方向に接続する板材を作成して中央にネジ留めします。
中央の垂直板は取り付け確認のため加工し易さを優先して2mm厚板で作成していますが、最終的に固定を強化するため3mm厚で作成する予定です。
車体側マウント部品
U字形状で狭くかつ深さのあるアルミチャンネル材は市販品では無いため3mm厚のアルミ板を深曲げ加工して作成する必要があります。
万力と当板を使ったU字形状の叩き曲げは片側を曲げてしまうと残りの角の曲げ叩きが甘くなります。当板を使って修正しますがなかなか難しいです。
何とか修正して穴空け加工を済ませて円筒部品に取り付けました。ライトユニットの支えがこの2箇所のネジ穴だけでは簡単に振れそうです。
再度位置合わせ
車体側とライトユニットがM6ボルト2本では強度不足で上下に振れるため上側のL字アングルの天板と車体側のU字材もボルトで固定して全4箇所でマウントする事にしました。
間にスペーサーを入れるか密着させてユニットの位置を下げるかは別途検討します。
マウント案1
最初は別の取り付け穴を使って上側をリジッドマウント。下側をラバーマウントにする2分割案を検討しましたが、ライトユニットが離れてしまうためこの案はボツになりました。
マウント案2
上下の取り付け部分にラバーマウントにしたアングル材を配置して上下を縦板で連結する3分割案。
この時点では奥行きを詰める構成では無いため、後から垂直部品をL字部を逆転させて取り付け位置をユニット背面に寄せる事になりました。
電池切れ
気がつけばAcewellデジタルメーターの時計表示が消えていました。電池を確認するとほぼ1年前に交換したもの。新しい電池に交換して時計表示は復活しました。
暫定取り付け
翌日は作業の開始時間が遅くなったため日暮れ直前になって漸く車体に組み込みました。
固定位置の変更
コの字のアルミチャンネルと上側のL字アングルを連結する目的で密着させました。まだ連結はしていません。
連結していないせいかライトユニットを上から押すとライトが上下に動きます。
隙間
固定位置を下げたためフライスクリーンとの隙間から覗くアルミ板が目立ちます。
フライスクリーンとライトユニットの間が空いているのでコの字アングルの上に1cm厚のアルミブロックを入れてライトの位置を上げた方が良さそうです。
次の作業
日が落ちて暗くなったので残りの作業はまた明日。